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ATOK
Pocket登場
作成日 99/08/11 ★
噂のATOK Pocketが、ついに単体発売されました。
PC版のATOKは、「文脈を判断して適切な候補を選び出す世界初の文脈処理を行って」いるそうです。では、ATOK Pocketはどうでしょう? 主に、ATOK総合ページで言うところの「共起関係」(ある単語が、関連性の高い他の単語の情報をどれだけ持っているか。同音異義語の変換や、文脈に沿った変換をする際に必要)を試しましたが、ご覧の通り、かなり満足のいく結果になっています。AI変換を標榜するだけのことはあると思います。
変換性能の良さはわかりましたが、インストールに必要なRAM容量や、リソースはどうでしょう? ◆インストール先は直接ストレージを指定してもOK
インストールするには、4MB(セットアップ時には8MB以上)のメモリが必要で、一旦、すべてのファイルをメインRAMにコピーしなければなりません。 ◆Pocketの辞書は、母艦の辞書と互換性がない
ATOK Pocketの辞書は、PC版ATOKの辞書と互換性がありません。これは、辞書をよりコンパクトにするために、PCのATOKと違ったフォーマットを採用する必要があったためと思われます。 ◆リソースはあまり食わない
IME98標準の辞書だけでは、満足のいく変換ができなかったので、IME2000のシステム辞書を搭載し(合計17MB分)、また、ユーザー辞書にはATOKのシステム辞書から書き出した単語(6MB分)を登録していました。おかげで、文節単位での変換は幾分ましになりましたが、世の中いいことずくめというわけにはいきません。 ◆そのかわり、単語の一括登録は大変
IME98のように、変換性能の悪さを補う必要はないのですが、自分で登録した単語が100語近くあったので、ATOK Pocketに持っていくことにしました。 ★H/PCのバージョンで機能差が・・・
パッケージにも書いていないので、マニュアルを読まないとわからないのですが、ATOK PocketはH/PC ProとCE2.0で大きな機能差があります。 ★最後に
ペルソナにATOK Pocketが搭載されてから3ヶ月近く。待たされた甲斐がありました。なんだかんだ言って、H/PCのソフトはまだまだ少なく、市販品でさえ、そうそう店頭に並んでいないご時世に、大量に平積みしていた(大阪SOFMAP7号館)ぐらいですから、メーカーもパソコンショップも、かなり力を入れているのがわかります。別にジャストシステムの回し者じゃないですけれど、H/PCの日本語変換に不満のある方は、ぜひ、ATOK Pocketを購入されることをお勧めします。
更新日 99/08/11
「Windows 98/95やMacなど、他のプラットフォームで定評のあるかしこい変換をCEマシンへ継承。」と言っていますが(ATOK Pocketパッケージより)、果たして、どれほどの実力があるのか?
いろいろと試してみました。
(※ちなみに、普段使うときの変換精度を測るということで、学習機能はONにしています。)
友好
12のように、共起関係(「タオル」→「拭く」)がわかりにくい文はさすがに誤変換されてしまいますが、まぁ、しかたないでしょう。それでも、IME9xと比べれば、十分許容範囲です。
インストールはできたけど、RAMの空きがなくなったとか、使い物にならないくらい動作が遅くなったなんてことになったら、目も当てられません。
しかし、カシオペアA-60のようにRAMが8MBしかないH/PCでは、作業用に空き領域を確保するだけで一苦労です。本当に、RAMにインストールしないといけないんでしょうか?
ためしに、インストール先をストレージにしてみましたが、何の不具合も起こりませんでした。RAMにコピーされたのは、システム辞書とキー入力スタイル以外のすべてのファイル。容量にして、約500KBでした。この中には、ユーザー辞書も含まれています。ユーザー辞書が\Windowsにインストールされる点は、見逃してはなりません。以前、IME97の辞書のATOK化のときにも触れましたが、
逆に、ストレージには、4.22MB分のファイルがインストールされます。これは、4.04MBもあるシステム辞書が大部分を占めています。システム辞書には書き込みが発生しないので、ストレージに置いても問題ありません。
逆にIME98では、豊富に単語登録された辞書を使って、より多くの候補を表示させることにより、変換能力を補う方法を採っています。PCのIME98/2000の辞書と互換性を持たせたのは、巨大な辞書が必要なIME98の苦肉の策だったのかもしれません。
僕は、ジョルナダの16MBのRAMのうち、12MBをプログラム実行領域にしているのですが、PocketWZのような軽いアプリを使っていても、日本語入力をONにして文章を書いていると、あっという間にプログラム実行領域のほとんどを辞書に占有されてしまいました。おかげで、しばらくすると必ず爆遅モードに突入してしまいます。
ATOK Pocketの場合、標準のシステム辞書だけでほぼ事足りるので、とりたてて小細工をする必要はありません。プログラム実行領域も、幾分かは占有されているんでしょうが、プログラムやファイルのロード分と辞書の占有分の区別がつかない程度です。ほとんどの作業をPocketWZで行っているので、よほど大きなファイルを開かない限り、常時8MBのプログラム実行領域が確保されています。
余談ですが、ATOK Pocketに移行したときに、IME2000のシステム辞書も6400KBのユーザー辞書もすべて削除したので、ストレージもRAMもかなり余裕ができました。
単語の一括登録は、母艦にインストールされる「ATOK Pocketユーティリティー」を使って行います。テキストに書き出した単語を、ATOK Pocketユーティリティーを使って、H/PCに転送するのですが、一括登録にかかる時間は、純粋に、母艦とH/PCの通信速度に左右されます。50KBの辞書をATOK Pocketに持っていくのに、115Kbpsで接続していても、半時間以上もかかってしまいました。
また、ATOK12のシステム辞書から単語を書き出して、ATOK Pocketのユーザー辞書に持っていくこともしましたが、LAN接続(1Mbps)でも6時間必要でした。ただ、ATOK Pocketのシステム辞書に登録されている単語は、ユーザー辞書に重複して登録されることはないようで、IME98だと28KBの辞書が6400KBに膨れ上がりましたが、ATOK Pocketだと15KBの辞書が40KBになっただけでした。6時間待たせるだけのことはあります。
Windows CE 2.0で使用する場合は、「記号入力モード」「コード入力モード」「部首変換」が利用できません。
また、ATOK Pocketのプロパティはコントロールパネルからでないと起動できないし、辞書ユーティリティーやヘルプも、プロパティのウインドウからしか呼び出せません。ヘルプはともかくとして、辞書ユーティリティーを直接呼び出せないのは、かなり不便です。