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H/PC Pro

作成日 99/07/11
更新日 99/07/11

★H/PC Proに、IME98辞書を搭載しよう

IME97に比べて幾分変換効率がましになった(らしい)IME98ですが、ときどき、おいおいと突っ込みたくなるような変換をしてしまいます。そもそも、辞書に載っている総単語数が少ないんでしょうが、それ以上に、変換アルゴリズムの出来が悪いように思えます。いちおう、前後の文章を判断して変換しているATOK Pocketとは、えらい違いです。
ちょっとでも変換効率をあげようと思えば、CE2.0の時と同様、辞書の強化をしなくちゃなりません。
PCのユーザー辞書は、CEと互換性があり、IMEのバージョンが同じならば、そのままCEでも使うことができます。ただしこれには条件があって、他社製IMEからの乗り換えや、IME9xのアップグレードで、IME97(98)で使われていない品詞が辞書に登録されていた場合、CEでその辞書を使うと、辞書を読み込めなくなったり、最悪、辞書が壊れたりします。自分で単語登録をしたことがなくても、学習内容が自動的に書き込まれるので、やっかいです。
ユーザー辞書はRAM以外に置けないので、RAM容量の少ないカシオペアを使っているときは、PCのATOKから単語を書き出して作成した辞書をストレージ上に置いていました。レジストリを変更すれば(→リンク)、追加の辞書をシステム辞書として使うことができます。システム辞書にするのは、学習内容が書き込まれたり、単語登録を行ったりして、常に書き込みが発生しているユーザー辞書と違って、システム辞書には書き込みが発生しないので、ストレージにおいても壊れる確率が極めて少ないからです。

IME98からは、標準でシステム辞書の追加がサポートされましたので、レジストリを触らなくても、プロパティから簡単に、システム辞書を追加できます。

◆システム辞書をPCから持ってくる

追加の方法は簡単で、まず、母艦から、IME98のシステム辞書をCEにコピーします。IME98のシステム辞書は、C:\Windows\Ime\Imejp98\Userdictにあります。
コピー先は、RAMだけでなく、メモリカードでも構いません。
コピーが終われば、CEでIME98のプロパティを開き、「システム辞書」タブにある「追加」ボタンを押し、辞書ファイルを選ぶだけです。システム辞書は、全部で5つまで設定することができます。
余談ですが、H/PC ProのIME98では、IME2000の辞書も、問題なく使うことができます。僕は、IME2000標準辞書と人名地名辞書、話し言葉辞書、カタカナ語英語辞書をインストールしました。全部で17MBになりましたが、機嫌良く動いています。さらに、郵便番号辞書も入れたかったのですが、CFの空きがなかったので、断念しました。

IME2000の辞書も使えます

◆さらに、ユーザー辞書も強化する

システム辞書を強化したので、これで文書作成もばっちり、と思っていましたが、IME2000システム辞書は「システム化」のような接頭語・接尾語の混ざる単語に弱く、思ったように変換してくれません。やはり僕には、このような言葉が基本単語として辞書に登録されているATOK辞書が必要です。そこで、IME97のときにやったのと同じ方法で、ATOK辞書を作成することにします。
基本的に、前回同様、ATOKの辞書ユーティリティーから品詞ごとに単語を書き出したテキストファイルを用意し、IME98の辞書ユーティリティーで吸い上げます。こうしてできたユーザー辞書を、CFにコピーして、システム辞書として設定してあげればOKです。
ところが、IME98では、システム辞書とユーザー辞書を厳密に区別するので、ユーザー辞書はシステム辞書として登録できない、と怒られてしまいました。だからといって、レジストリを変更して、強引にシステム辞書として登録すると、「不明な辞書」となってしまい、やはり使えません。
仕方がないので、ユーザー辞書(PCのmsime98.dic)にATOKから抜き出した単語を登録して、CEに移しました。可能な限り、同じ単語を重複して登録しないよう、IME98のシステム辞書すべてにチェックをつけた状態で単語登録しましたが(基本的に、システム辞書に登録されている単語は、ユーザー辞書に登録できません)、それでも28KBしかなかったmsime98.dicが、6400KBにまで膨れ上がりました。RAMが8MBしかないカシオペアでは、使えない容量です。

◆辞書は適宜、RAMにロードされる!

CE2.0のときは、辞書そのものがRAMにロードされているようで、辞書の容量分だけ、プログラム実行領域が占有されてしまいました。ですが、IME98では、6MBのユーザー辞書と17MBのシステム辞書を使っていても、プログラム実行領域を8-10MBぐらいしか消費していません。パフォーマンスの低下もありませんし。しかも、メモリを占有しているのは、エディタなどで書き物をしている間だけで、エディタを閉じれば、一気にメモリを解放してくれるのです(※PWZの場合、タスクトレイに常駐しているPWZがIMEを掴んでいるようなので、一旦終了させる必要がありますが)。
辞書だけでなく、H/PC Proでは、CE2.0と比べて、全体的にメモリの解放率が高くなったように思います。

◆感想

PCのシステム辞書を搭載しただけでも、文節単位での変換は、格段に良くなります。さらにATOK辞書まで搭載したので、総単語数が劇的に増えています。単語の重複はあると思いますが、ほしい単語が変換候補に挙がらないよりはまし。至極ご満悦です。とりあえず、ATOK Pocketが発売されるまでのつなぎとしては、十分使えるようになりました。余談ですが、ATOK Pocket、ストレージにインストールできるようなので、8MBのRAMしかないカシオペアA-60でも使えるとのことです。

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