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H/PCをLANに載せる@
-ネットワーク経由で母艦に接続する-
作成日 99/08/01 ★H/PCをLANに接続してみよう
CE2.0からネットワークがサポートされ、ダイヤルアップルータやLAN経由で、母艦とハンドヘルドPCを接続できるようになりました。シリアル接続だと最大115.2Kbpsでしか接続できませんが、LAN接続ですと、転送速度が最大10Mbps。ファイルのコピーなど、あっという間に終わってしまいます。必要なものはいろいろありますが、最近はこれらの機器も廉価になってきました。
シリアル接続の時は、直接、母艦とH/PCを、シリアルケーブルで接続していました。 逆に、H/PCからは、LANに乗っているPCの共有ファイルに、簡単にアクセスすることができます。 ややこしいのですが、「ネットワーク接続」「LAN接続」と云う表現には、いくつかの意味があります。ちょっと混同しているようですので、整理してみます。
更新日 00/03/21
最終更新日 01/02/18
ネットワーク接続の場合は、母艦とH/PCを、LANに接続するだけです。どれだけ距離が離れていても、同一LANに載っている限り、母艦にアクセスできます。
H/PCをLANに載せても、H/PCにアクセスできるのは、WindowsCEサービスでパートナーシップを結んだ母艦に限られます。ほかのPCからH/PCにアクセスすることはできません。
CE2.0では、米国Microsoftのサイトで公開されている「WindowsCE Network Client」をインストールすれば可能になります(日本語名のファイルやフォルダは文字化けしてしまいますが)。
H/PC Proには、標準で「WindowsCE Network Client」の最新バージョンが組み込まれているらしく、特に何もしなくても、共有ファイルにアクセスする事ができます。もちろん、日本語名のファイルも問題なく利用できます。
とはいえ、ルータ(ダイヤルアップルータ、ルータタイプのADSLモデムを含む)を使っていない場合、母艦に接続しなければ、共有ファイルにアクセスすることはできません。これは、母艦がWINSサーバになっているからです。
ここではActiveSyncによる母艦との接続についてのみ言及し、共有ファイルへのアクセスについては、次回、触れたいと思います。
◆母艦側の準備
H/PCは、IPアドレスを利用して、母艦を認識します。だから、母艦にTCP/IPがインストールされ、IPアドレスが固定で付与されていなければなりません。もっとも、インターネットに接続しているパソコンでは、TCP/IPは必ずインストールされていますし、企業内LANにおいても、NetWare SPXと並んでよく使われるプロトコルなので、まず大丈夫だと思います。
ここでは、TCP/IPプロトコルがインストールされ、IPアドレスを取得しているという前提で話を進めます。そうでない方は、TCP/IPプロトコルをインストールし、ネットワーク管理者に頼み込んで、母艦用とCEマシン用にふたつ、IPアドレスをもらってください。
あと、必須というわけではありませんが、母艦のコンピュータ名は、なるべくアルファベットを使うようにしましょう。Windowsは、なんだかんだ言って、DOSのしがらみがありますし、CE2.0の場合、「WindowsCE Network Client」が日本語に対応していないので、命名するときは、習慣的に、アルファベット半角8文字以内に収めた方がいいです。
コンピュータ名は、コントロールパネルから「ネットワーク」を開き、プロパティ・ウインドウの「ユーザー情報」ページから変更できます。
◆プライベートIPアドレス
IPアドレスは、ネットワーク上のコンピュータを識別するための通し番号なので、マシン1台ずつ、固有の番号が振られています。IPアドレスは数に限りがあるうえ、インターネットのように世界中のコンピュータが接続されているグローバルなネットワークともなると、IPアドレスが重複しないよう管理するのが大変なので、国内ではJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)がIPアドレスを管理しています。ウェブサーバを立ち上げるときなどは、JPNICに申請してIPアドレスを取得します。こうして取得した、世界中で一意のIPアドレスを、「グローバルIPアドレス」といいます。
ちなみに、プロバイダ経由でインターネットに接続するときは、プロバイダがその都度、自動的にIPアドレスを付与してくれています。
しかし、外部のグローバルなネットワークに接続しない、LANのような閉じたネットワークでは、LAN内でさえ重複しなければ大丈夫というIPアドレスがあります。これを、「プライベートIPアドレス」といいます。LAN内では、プライベートIPアドレスを付与し、コンピュータを識別します。
プライベートIPアドレスとはいえ、アドレスが重複するとトラブルの元となります。勝手に付けたりせず、社内ルールに則って、取得してください。
余談ですが、LANにつながっているクライアントをインターネットに接続するときは、プロキシサーバ(代理サーバ)を立てます。プロキシサーバには、グローバルIPアドレスを付与しているので、LANにつながっているパソコンは、ダイヤルアップでプロバイダを経由しなくても、プロキシサーバ経由で、インターネットに接続できるわけです。
◆必要なファイルをCEマシンにコピー(CE2.0のみ)
CD-ROM内の \Optional Components\Ethernet components for Microsoft Windows CE 2.0\
の中に、sh3とmipsの二つのフォルダがあります。自分のマシンのCPUにあったフォルダを開き、中にある5つのファイルをCEの\Windowsにコピーします。コピーが終了したら、シリアル接続を外し、H/PCをリセットします。
H/PC Proでは、標準でこれらのdllがインストールされているため、必要ありません。
◆H/PCにLANカードを挿す
ネットワークカードを挿入してから、H/PCを起動します。
コントロールパネルを開くと、ネットワークというアイコンがあるので、ダブルタップします。
すると「ネットワーク構成」のウインドウが開くので、「NE2000 Compatible Ethernet Driver」を選んで「プロパティ」ボタンを押します。
H/PC用に取得したプライベートIPアドレスを指定します。サブネットマスクは、お約束で「255.255.255.0」とします。
ネームサーバーには、「プライマリWINS」に母艦のIPアドレスを入力します。
これで、OKを押せば、設定は完了します。ここで一度、ネットワークカードを挿し直してくださいとのメッセージがでますので、挿し直しましょう。
「ネットワーク構成」のウインドウを閉じる前に、企業LANに接続する必要がある方は、「オーナー情報」に移動し、ドメインの設定をしてください。
ここで云うドメインとは、Windowsネットワークにおける、NTサーバの名前のことです。ドメインの設定をしないと、NTサーバにログインすることができません。
◆いざ、接続
母艦でもうひとつ、設定するところがあります。WindowsCEサービスのプロパティを開き、ネットワーク経由での接続を有効にしておきます。これを忘れると、いくら設定が完璧でも、ネットワーク接続できません。
H/PCの電源を入れ、ActiveSyncを起動します。ネットワークカードを挿していると、デフォルトで「ネットワーク接続」が選ばれているはずです(シリアル接続になっていれば、ネットワーク接続に変更します)。
「接続」ボタンを押すと、母艦にアクセスを始めます。
接続が完了すると、このウインドウが表示されます。邪魔なときは、タスクバーの「ActiveSync」をタップすれば、ウインドウが最小化されます。
次回は、H/PCから母艦やLAN上の共有ファイルにアクセスする方法を述べます。